元旦の儀礼「三献」

奄美のお正月は「三献(さんごん)」から始まります。

「三献」は格式高い儀礼で、この三献を済まさないと出掛けることもできないと言われます。

「三献」とは、一の膳、二の膳、三の膳からなるお祝いの席で提供される料理のこと。
または、その飲食形式をさす言葉でもあります。

この三献が進みましたら、家長よりお神酒(黒糖焼酎)と塩盛(真塩・昆布・さきいか)が回って参ります。
お手に取り、お召し上がりください。

 

奄美大島でも地域によって塩豚・鶏など、具材が異なりますが、「三献」で提供される料理は以下のようです。

①「焼酎」
②「一の膳」・・・赤いお椀のお吸い物(三つ葉、白身魚、車海老、椎茸、卵、蒲鉾、餅)
③「焼酎」
④「一の膳」・・・お刺身(イカかタコ、白身魚)
⑤「焼酎」
⑥「二の膳」・・・黒いお椀のお吸い物(塩豚、昆布、大根)
⑦「お神酒(お屠蘇)」・・・三段の杯で焼酎を飲む。
⑧「塩盛」・・・真塩と昆布とするめを貰って食べる。

「三献」の特徴のひとつは “膳を食べ終える毎に一献、主人が同席者に奄美黒糖焼酎を注いで合計三献のお酒を飲む”ことです。

吸い物を2杯?と思う方もいらっしゃると思いますが、
「一の膳」は昆布、カツオ節出汁の具材も魚介系。
「二の膳」は鶏ガラ・塩豚出汁の肉系。
で味付けが違うので美味しくいただけます。

 

当ホテルでは奄美らしいお正月の朝を過ごしていただきたいと思い、当ホテルからは「初日の出」の臨めるレストラン内にて「島の正月料理」三段重をご提供させて頂いております。
「三献」も体験いただけますのでぜひご利用ください。

◆ひとくち

「三献」は奄美だけの風習だと思ったら、
三段の三回飲むのは、日本の正式な酒宴の作法で、室町時代にはあったそうです。

祝儀の丁重な作法礼法(礼法)で、一献・二献・三献と酒肴(しゅこう)の膳を三度変え、そのたびに大・中・小の杯で1杯ずつ繰り返し、9杯の酒をすすめるもの。

それを引きついで残ってるのが婚礼の「三三九度」

お吸い物を食べるのを引き継いで残ってるのが「お雑煮」という話とのことです。

奄美には古い儀礼、催事が多数残っています。